選べなかった生きる場所を、今度は自分の意志で。

突然家に訪問してきた異母兄リオンに「牛小屋より狭い家」とディスられつつ内見されるところから始まる物語。
(別作品が舞台になっているようです)

ルーファスとリオンは、共に暗殺者として生きる者ですが、かたや庶民、かたや侯爵家の長男という身分の違いがあります。
貴族には貴族の息苦しさがあるようで、どうやらリオンは父上と喧嘩して、家を出てきてしまったみたい。
そんなリオンの気持ちを汲んだルーファスは、彼を街へ連れ出しました。

エルフ、ノーム、ケットシー、異種族と共に息づく街並みがとても鮮やかです。
露店で買い物して、ミートパイを食べて、幸せそうに暮らす人々の顔を眺めたリオンの気持ちが、どんな風に変わっていくのか、ぜひ見届けて下さい。