夜に読め。できれば、雨の夜に。
- ★★★ Excellent!!!
そしてできるなら、灯りを消して、窓を開けて。
暗い中、モニタの光だけで、雨の音と匂いを感じながら読んでみてくれ。
そうしたらもうあんたはこの作品世界の住人だ。
固いシートの感触にがたがたするサスの感触。雨の夜道の暗さ。
緊張した主人公の息遣い。
そしてーー。
……いや、その先はあんたが自分で確かめてくれ。10分かそこらの時間くらい、自由にならないわけでもないだろう?
おれはひとつだけ、後悔してることがある。
こいつを、真っ昼間の電車の中で読んじまったってことだ。