人殺しをしてでも告白したい

夕方の九良高等学校三階。

夕日に照らされた空き教室にいる俺は深川快斗。今年から高校生になったばかりのピチピチ一年生だ。

「ど、どうしよう…快斗」

　隣に立つのは普段は穏やかな顔を不安気に歪めている友人の平田颯太。

　今日は颯太が、同級生で小学校からの幼馴染の東里結唯という女子に告白という名の人生の一大イベントをしようとしていた。
　俺はその付き添い、というか颯太を落ち着かせる要員で一緒にいた。

「…本当どうするよ。死体なんて……」

目の前にあるのは同級生の大地。
体はピクリとも動かずまるで屍のようだ。

後３分以内に人が来る。

それは颯太が呼び出した女子生徒の東里結唯。

東里が来るまでに死体を隠さなければならない。

何故なら今日は颯太が結唯に告白する日だからだ！！

★この…続きを読む