透明感を感じる

綺麗な描写だからこそ、歪み切った現実が際立つと感じました。
SF作品はあまり読まないので少し不安があったのですが、導入から構える必要はなく自然のままに読み進めているだけで、気が付いたらノイズに感じることなくSF作品を楽しむ自分に気が付きました。
進行の緩急と儚い表現がとても心に残るので、じっくり物語と向き合いたい方にぜひとも読んで頂きたい作品です!
個人的に途中の段階でラストに不安の影が付き纏うような気がしており、気が気でなかったのですが、結果としてそんなことはなく、読了後の余韻を心地よく楽しめる作品でした。
コンテスト向けの構成上、あらすじは読まずに読み始め、読了後に余韻の興奮と共に改めてあらすじに目を通すことをお勧めします!

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