冬の白い景色や、少女の儚くも美しい心情

 主人公の少女は、雪が降ると周りの人々が記憶を失ってしまう不思議な村で暮らしています。幼い頃から、自分だけが忘れられる孤独に苦しんできました。それでも、親友で恋人の沙羅の存在が、少女の心の支えになっているのが伝わってきます。

 二人の柔らかな会話やスキンシップを通して、少女の沙羅への愛情が感じられ、読んでいてほっこりします。一方で、雪への恐怖心や周囲の偏見に悩まされる様子もリアルに描かれています。

 冬の白い景色や、少女の儚くも美しい心情が繊細に表現されており、これから先の展開が気になる作品です。雪解けとともに、二人の恋も実を結んでいってほしいですね。

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