おまけ

俳句「転」――――犀川ようさんへ


犀川の砂の流転に差す春日


さいかわの すなのるてんに さすはるひ

季語:春日(春)

所詮は誰もが川床の砂粒のような生ではあるが、凡人には縁のない人生を力強く送られている方なので。犀川は石川県金沢市に流れる。金沢出身の室生犀星の犀はここから。



短歌「一杯」――――犀川ようさんへ


言の葉を大樹こそはとひるがえし美空いっぱいの哀も愛もと


ことのはを たいじゅこそはと ひるがえし みそらいっぱいの あいもあいもと

恵まれた生まれと才覚を自覚された上で先陣きって進む犀川さんの創作精神の豊かさを、樹々の葉がそよぐ様子にたとえて讃え。


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俳句・短歌集 朝吹 @asabuki

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