桃源の旅

死んだ人や動物の魂が地獄での刑期を終えたり、極楽浄土からそのまま移住したりする世界、「桃境陵」。そこの小さな町・芙蓉和京のリーダーを務める齢300歳の仙人の女の子・百々代は、五人の従者のいる「芙蓉神堂」をある理由で家出する。あまり出たことのない外の世界である女の子・茈（むらさき）と出会って、自分の知らない世界に行きたいという強い願望を持ち始める。脱・箱入り娘を目指すため、桃境陵のいろいろなところを旅する。