神々の視野から覗く砂の街。

叙情詩を観るような三つの世界は、それぞれが独立しているようで繋がっている。
乾燥した白い砂の、只々それが全てをおおう世界。肺呼吸も儘ならぬ湿度の中で乞い願う、砂。覆い隠す為の、砂。
 無い物ねだり の循環と輪廻転生、そんな言葉が思い浮かぶ。
只々、美しい世界の中で絶望している。その様の、なんと残酷で美しいことか。

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