無人島でのシェフを目指す女の子。アイデアがキラリと光ります!

ジュール・ヴェルヌが書いた「十五少年漂流記」
その世界に中に入ってしまったのは、13歳の女子中学生ヒカリちゃん。
男の子たちの中に、女の子が一人!? しかも漂流した無人島で大丈夫なの!?
と、心配になりましたが杞憂でした。
ヒカリの友達になったのは、ガーネットという女の子。ヒカリを助けてくれる頼もしい存在です。
少年たちはみんな良い子……というわけではなく。敵対関係も生まれます。
でも大丈夫!
ヒカリには、料理ができるという特技があります。そして、アイデアと聡明さも兼ね備えています。
それになによりも、「十五少年漂流記」を読んでいるので、この世界を知っているという強みがあります。
無人島なので、食材が豊富にあるわけではありません。しかも、助けは当分来ない。
そんな過酷な条件の中で、ヒカリが食べることだけでなく、環境や人種問題にも目を向けます。
ヒカリのおかげで、生き延びるためのサバイバル生活から、自分らしく楽しく生きる。そのような方向に変わっていくような気がしました。

ヒカリの奮闘。そして、シェフになりたいという夢が詰まった物語です。
第一章までの公開ですが、きっとこれからもドキドキワクワクの世界が広がっていくことでしょう。
続きを読める日が楽しみです。