魔法少女?これは熱血ロボアクショォォン!! 征け、カワイイオー!!

「カワイイで強くなる」を主軸として、冒頭からノリノリで始まります。

仮想と現実、どちらにもダンジョンが存在していて、仮想の方は現実のダンジョンのシミュレータとも言える場。
仮想で得た経験、スキルなどが現実のダンジョンでも使えるようです。

主人公のゆみかちゃんは、仮想で第一線を張る廃プレイヤー。
仮想での戦績が良く、現実ダンジョンでも活躍が期待されスカウトも多数来ているようなのですが……所持している〝スキル〟の特性から、彼女は自信を持てず辞退しています。

そのスキルと言うのが、あらすじにもありますが「注目を集める(可愛い)と攻撃を当てやすくなり、同時に彼女への攻撃が当たらなくなる」と言うものです。

仮想では可愛いアバターを操り、華麗なアクションを披露して敵を一撃瞬殺するゆみかちゃんですが……。

現実は仮想のアバターと違って、容姿が冴えずパッとしない。
母親や親友と言った、可愛くて綺麗で完璧と思える存在と比べてしまい、それがコンプレックスとなっています。


ですが、それも一人の女性との出会いで変わって行く事となります。

ゆみかちゃんが大好きな作中アニメ「魔法少女プリンス☆プリンセス」、その作品の魔法少女の一人、プリアックスのコスプレをして、夜に自販機の前で途方に暮れていたお姉さんこと小野亜紀さん。

彼女と出会い関わって行く事で、ゆみかちゃんは見た目も心も、力強く成長していきます。
素晴らしき百合パワー。

その過程は是非、作品をご覧頂きたいです。


さて、ここまでは真面目にレビューを書いた訳ですが。

第8節から先こそ、れとるとワールドの真骨頂!
ここから先は、第7節の前置きをすっ飛ばしてでも読むべき!!(いえ、内容把握するためにちゃんと読みましょうw)

なんかね、毛玉がね?合体して、ロボになるんですよ。
誰が?ゆみかちゃんが。

毛玉?ロボ??
魔法少女ものでしょ、これ。何言ってるの??
そう思われるでしょう。

とある箇所を抜き出して読むと、魔法少女の姿形は……ほんのちょっとだけ残して、熱血ロボアクションでした。

ビッグオーネタとか。笑
カワイイオーも納得。

あの辺りからもう魔法少女じゃなくてロボものの認識になりました。

世界観の設定も凄く練られているんですけど、毛玉とロボの衝撃に吹っ飛びました。

と、そんなこの作品の見所は

「可愛いの定義とは?」
「魔法少女はロボ」
「可愛いは世界の法則を捻じ曲げる」
「うっかりプロポーズ」
「想いの力を見よ!!」
「可愛いはカワイイオー」
「衣装はウェディングドレスなのにロボアクション」
「ハッピーエンド!」

こんな感じです( •̀ω•́ )✧

これは魔法少女の皮を被った百合ロボットコメディですね。
うん、間違いない。

長々と綴りましたが、作者さんの個性が光る作品です。
とても楽しく読ませて頂きました(*´︶`*)ノ

皆様も是非!!
一度、お手に取り拝読を!