クレイジーな作品だと、単純にくくる事なかれ！

たんたんころりん、ってご存じですか？
私は知りませんでした。柿の妖怪らしいです。
その柿に手足が生えたものが、「自分を食べて欲しい」と部屋に現れて……。

ってなんやこのお話！？

ですよ。前編からしてインパクトでかすぎるクレイジーな作品ですよ。

でもね、読み進めるうちに、「うるっ」とさせられちゃうんです。
柿に、ですよ。
柿とそれをとりまく子供たちの純粋な気持ちに、うるっと来るんですよ。

そしてここから子供たちの冒険が始まりそうなラスト。

柿……とあなどるなかれ。
クレイジーな話、と、まとめるなかれ。

良作です。かなりの良作です。