概要
悪徳(に見えるだけの善玉)祓魔師が、祈りと拳と口八丁で悪魔を狩る話
【あらすじ】
アローアームズ社製の人感センサが、ヒトと人外とを識別しているというのは我々の界隈では有名な話だった。だが、そんな与太を本気にしている者は多くなかったし、私もまた下らんジョークだと高を括っていたクチだった。
だって普通、そうだろう。そんなのは大方、ブサイクすぎて顔認識が機能しなかったとか、冷え性で体温が人間のそれだと認識されなかったとか、適当な理由をつけて片しちまうだろう。人間どもだって、我々が起こす怪異現象をあれやこれやとこじ付けて安心しようとするじゃないか。それとおんなじ。
おばけなんてないさと人の子が言い聞かせるように、私たち悪霊もまた、祓魔師の存在を頭から締め出そうとする。黄泉に送られることなんて考えたくもない。でも、ときどき不安になって気付くんだ。
奴らは必ずやって来る
アローアームズ社製の人感センサが、ヒトと人外とを識別しているというのは我々の界隈では有名な話だった。だが、そんな与太を本気にしている者は多くなかったし、私もまた下らんジョークだと高を括っていたクチだった。
だって普通、そうだろう。そんなのは大方、ブサイクすぎて顔認識が機能しなかったとか、冷え性で体温が人間のそれだと認識されなかったとか、適当な理由をつけて片しちまうだろう。人間どもだって、我々が起こす怪異現象をあれやこれやとこじ付けて安心しようとするじゃないか。それとおんなじ。
おばけなんてないさと人の子が言い聞かせるように、私たち悪霊もまた、祓魔師の存在を頭から締め出そうとする。黄泉に送られることなんて考えたくもない。でも、ときどき不安になって気付くんだ。
奴らは必ずやって来る
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