魔法の本

「賢い者のみ読める魔法の本です。読む者に合わせて中身が変わります」


王が、家臣に本を読ませたところ、殆どの者が「読めません」と答えた。王は怒って答えた者を国外追放にした。やがてその国は滅んだ。


追放された元家臣達は本に書いてあった『読めません』の文字を思い出し安堵のため息をついた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短編集(140字小説等) くろのん @chrononno

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ