「魔法少女」の新たなる形

「魔法少女じゃなくたって」

その魔法のような言葉に類するものが、人類皆それぞれの心の奥に、何かしら一つくらいはあるんじゃなかろうか、と、お話のラストを読んで感じました。

誰しも、こんなふうになれたら良いなぁ、と、ありもしない自分の姿を夢想するタイミングがあるはずです。

どんな姿を思い浮かべるかはさておき、そうやって自分自身を自分の創造したものに乗せて、「魔法少女じゃなくたって」のような魔法の言葉を作り出すことが、力強く生きる原動力になるのだろうなぁ、と思います。

姑息ではなく、中長期的な勇気を貰える、そんな作品でした。