現代的な風刺の利いたブラックユーモアもですが、何よりその結末に度肝を抜かれ、同時に笑ってしまいました。いや、これ笑っていいやつなんですかね?何よりも「毒」がエグイです。この毒の正体こそがこの作品における全ての肝と言えるでしょう。誰もが知る白雪姫をここまで大胆にアレンジできてしまう技量も、また圧巻。アイディア一本勝負で見事な横綱相撲を見せつけています。ただこれ、決まり手が毒殺じゃないですかね?あなたは本作を見て笑えるか、それとも肝が冷え背筋が凍るか……。煌びやかなSNS社会に染まり、徐々に変わっていく白雪姫のその顛末、是非ともご覧ください。
白雪姫の物語が現代風に上手くアレンジされています。王妃がもった毒は、SNS社会の闇である「承認欲求」という毒だったようです。何かに目覚めてしまった白雪姫が堕落していく様子は、めちゃくちゃありそうな流れで笑ってしまいます笑
かの有名な童話を思わせる語り口の中に、現代的な空気が混ざっていて、不思議な感覚で読み進めました。身近な題材が使われている分、物語としての距離が近く感じられ、自然と想像が広がります。細かく説明されすぎないところも印象的で、読み終えたあとに「これはどういう話だったのだろう」と、考える時間をもらえた気がしました。印象深い作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(222文字)
「鏡よ鏡……」といえば、『白雪姫』の王妃。でもこの物語では、王妃は魔法の鏡ではなくXに問いかけます。白雪姫は、田舎の高校に通う美少女。ネットとは縁がなかったようですが、王妃がXを始めさせて……。時代に合わせた白雪姫の物語は、なんだかとっても毒のあるお話に。毒といっても、りんごの話ではありません。さてさて、この奇妙な物語、あなたは笑っていられますか……?
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