魔法少女じゃなくても

 理不尽な職場、日々の疲れ、逃げ場のない現実。それでも心のどこかに、誰かが助けてくれるかもしれないという淡い期待を抱きながら生きるヒロイン。そんな彼女の姿はとても身近に感じられます。

 彼女が出会う悪魔は、まるで誘惑するかのように願いを叶えると言う。強引で不気味なのにどこか魅力的で、いつも彼女に言葉をかけてくれる。それが彼女の心を揺さぶります。

 「魔法少女じゃなくたって」という言葉が印象に残ります。何者かにならなくても、何かを得なくても、ほんの少しの勇気で世界は変えられる。そんなメッセージが、彼女の成長と共にじわりと胸に広がります。

 ファンタジーの形を借りながら、現実を生きる力をくれる、そんな作品です。

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