概要
冷徹な魔導士様に、お菓子で釣られて……彼の専属調香師となりました。
【第二章完結済です】
「お前はクビだ! 荷物をまとめてさっさと出て行け!」
調香師のフレイヤはモラハラ気味の工房長に妬まれ、クビにされてしまった。他の工房を訪ねてみたけれど、前職をクビにされた彼女を雇ってくれる工房はない。
諦めて故郷に帰ることにしたフレイヤは、行きつけのレストランの店主に最後の挨拶をしに行くと、シルと呼ばれる美形でぶっきらぼうな魔導士の青年シルヴェリオと出会い、成り行きで彼に愚痴を吐露した。
その後、故郷に帰って実家が営む薬草雑貨店で働いていたフレイヤのもとにシルヴェリオが再び現れた。伯爵家の令息の――巷では冷徹と噂されている次期魔導士団長として。シルヴェリオはフレイヤが作る香水には不思議な力が宿るという話をレストランの店主から聞いて、彼女を自分の専属調香師としてスカウ
「お前はクビだ! 荷物をまとめてさっさと出て行け!」
調香師のフレイヤはモラハラ気味の工房長に妬まれ、クビにされてしまった。他の工房を訪ねてみたけれど、前職をクビにされた彼女を雇ってくれる工房はない。
諦めて故郷に帰ることにしたフレイヤは、行きつけのレストランの店主に最後の挨拶をしに行くと、シルと呼ばれる美形でぶっきらぼうな魔導士の青年シルヴェリオと出会い、成り行きで彼に愚痴を吐露した。
その後、故郷に帰って実家が営む薬草雑貨店で働いていたフレイヤのもとにシルヴェリオが再び現れた。伯爵家の令息の――巷では冷徹と噂されている次期魔導士団長として。シルヴェリオはフレイヤが作る香水には不思議な力が宿るという話をレストランの店主から聞いて、彼女を自分の専属調香師としてスカウ
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- ★★★ Excellent!!!よい香り、よい甘味、よい恋愛、それらが織り成す無二の物語
エイレーネ王国にその名を轟かせるカルディナーレ香水工房。フレイヤ・ルアルディはそこに勤める調香師だったが、偶然にも王妃の目にとまってしまったことで店主から疎まれ、職を失ってしまう。再就職もままならず途方に暮れる彼女を救ったのは、彼女の香水に特別な力が宿るとの話を聞いたシルヴェリオ・コルティノーヴィスだった。
まず目を惹かれたのは各キャラクターの設定や描写が実に濃やかで、それぞれが明確な個性という色を確立していること。そして惹き込まれるのです。彼らの色と色とが交わることで生み出される新色の妙味に!
甘い物好きなフレイヤさんは困り果てていて、やはり困り果てていたシルヴェリオさんはそれを…続きを読む