小説というより「大説」

昔、日本では口語(話し言葉)と文語体(書き言葉)と使い分けられていた。
読み書きが出来るのは教育を受けた貴族、一部の人間だけであり密書や政治的イデオロギーが込められている物書きが「大説」と言う。話し言葉で文章を書くことが許され、それの総称が「小説」となった。
この作品は言葉と文体、間や和を感じる「言葉の間引き」までが美しく情緒を感じさせ、風情とその内容の集大成であり「おもむき」を読み楽しむことである。

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