第49話 白骨街道を追え(1)
銀河農業組合――Galaxy Agricultural Cooperativesの頭文字をとりGA――は人類領域全般で組合員への農作業サポートを行う超巨大法人である。
宇宙時代においては複雑・巨大化する社会に鑑み、その事業範囲は多岐に渡った。農作業で多忙となる組合員へ提供されるサービスは、技術指導や販路確保に止まらず、銀行、保険、病院、福祉にまで及ぶ。これは産業に乏しい辺境宙域においては、殆ど社会の基幹と言って差し支えない。
牧畜惑星【タッタ】も星間国家の版図の境界線上に近い辺境であり、惑星上の殆どの企業はGAタッタ支部の手配した関連企業であるか、GA銀行を通して手綱を握られていた。
だが、それが一概にけしからんと言えないのも、農業の泣き所であった。
何しろ宇宙農家は忙しい。農作物のデキは惑星環境次第であり、それは自然相手で容易にコントール出来るものではない。
同様にコントロールが難しいのは農産物だ。生物なので環境の変動が大きければ枯れるし、病気もする。成長に不良があれば商品にならない。
人類の宇宙進出からこちら、宇宙農家は絶え間なく技術革新を続けてきたが、最もモノを言うのは結局は絶え間ないマンパワーの投入だ。
収穫期ともなれば朝から晩まで農作業が当たり前。ドローンやロボットを導入しても、決定者としての人類が農場から姿を消す事はない。
この辺り、シンも生まれ育った惑星【労働1368】の日々を思い出し、思わず尻の座りが悪くなる。
だからGAが農作業以外のロードマップを引きましょう、と言うのも判る話ではあった。
結果が辺境農業惑星の企業城下町化というのは、もう少しこう何と言うか、手心というか、と思ってしまうのだが。
そういう訳でGAによって要塞化された利権を守らんとするシュニッツェル支部長は、案の定、古代タッタ人の調査に難癖をつけてきた。
「好き勝手やっているようじゃないか、えぇ?公道でドローンを飛ばしている輩がいると苦情があがっているぞ」
通信の向こうのシュニッツェルはいかにも不機嫌そうだ。先日の作業服姿は矢張りイベント会場に合わせた装いだったのだろう、今の背広姿の方がいかにも堂に入っている。
「それはおかしいですね」
反論するレオナルドは本当に熱いシャワーで気合を入れられたのか、オフィスのPCの前でほこほこと湯気を立てていた。
「ドローンの飛行禁止区域ではなかった筈ですが?」
どの放牧地でも大なり小なり、ドローンが牧畜の監視に利用されていた。それは殆どの平野部が放牧に利用されている惑星【タッタ】では、ドローンが飛んでいない場所の方が少ない事を意味している。
もちろん都市部や宇宙港・空港施設周辺は飛行禁止区域に設定されていたが、そちらの方が狭いのは言うまでもない。そんな事はシュニッツェルも承知のこと。
「今日日、どこの農家だって無人機を導入しているさ。だがちょっと公道を跨ぎましたってレベルじゃないだろう!?放牧地の北限までドローンと逆走するなんてな、新しい開発計画の事前調査かと、ウチにまで問い合わせが来たんだぞ!」
そりゃそうか。シンとタマさんは二人の遣り取りの目に入らない所で、顔を見合わせて頷き合う。
「これ、俺なにかやっちゃいました?って案件?」
「いいえ、執り得る手段の中では、もっとも穏当ですよ。結局は日程のどこかで言いに来るイチャモンかと」
「……試みに穏当じゃない手段って?」
「軌道上の衛星群から、排障用のレーザーが装備されている物を見繕い、ハッキングしてレーザー測量を行います」
「OK、俺はそのプランを何も聞いていなかった」
そういう事にした。そして短い遣り取りの間にも事態は進んでいる。
「ともかく、これ以上の騒ぎを起こすなら、この星から即刻出て行って貰う事になるぞ!それが嫌ならば残りの日程は大人しくすることだ。判ったなっ?」
シュニッツェルはそう高圧的に言い放つと、通信を一方的に切った。
彼の口した日程が気になった。シンは
「……余裕はないな」
思わず呟いたところに、レオナルドはニッと不敵な笑みを返す。
「なぁに、わざわざ向こうから白状してくれたんだよ、気になってます、ってね。あちらこそ、相当ヤキモキしているさ」
「でも俺の方じゃあ、決定的な発見はありませんでしたよ?」
「いや、良いものを持ち帰ってくれたよ。こっちはタッタ鳥の風切羽に関して、ゲノム編集を行った位置に目星をつけられた。そこに原生タッタ鳥から取り出した本来のゲノム情報を照らし合わせれば、彼らが行った強引な手段をあぶり出せる」
あの老タッタ鳥から採取したサンプルのことだった。
レオナルドの執務机上のディスプレイに、飼育下のタッタ鳥と原生タッタ鳥のモデルが映し出される。それから色分けされた長い塩基配列の帯が、パラメーターのように横に並んだ。
両者を比べると飼育下のタッタ鳥の方が体格が良い。食用に肥育されている分、栄養状況が良いのだろう。加えてレオナルドが指摘する、翼端から伸びた風切羽の名残りだ。
実物を丸一日追跡し、間近で見ていたシンには、原生タッタ鳥の胴体にはむしろ翼の名残りなんて無いように思えた。
「この両者の相違点への見解として――」
タマさんが手短にまとめる。
「【タッタ】開拓政府は原生生物であるタッタ鳥全般に翼の名残りが見られるとして、飛ばなくなった陸棲の鳥類と位置付けています。
対するレオナルド氏ですが、原生タッタ鳥には飛行していた時代の傷痕は無いとの主張。開拓政府の言う名残りとは、飼育下のタッタ鳥に施されたゲノム編集の結果であり、あまつさえタッタ鳥の翼は飛行しなくなった後、手へと変化し、何らかの文明を築いていた……と、まぁ、今のところ開拓政府に楯突く極論の一つに過ぎないわけですが」
「ひっどいこと言うなぁ。タダのクレーマーと違って、勝ち目があるんだけどなぁ」
苦笑するレオナルド。
そりゃクレーマーと同レベルじゃ拙いだろうよ。シンは心の中で胡散臭そうな顔になりつつ、いかんとも拭い難い分の悪さを彼に問い合わせた。というか、クレーマーの片棒は御免被りたかった。
「それで博士?残りの日数をどう使うんです。ゲノム編集の痕を確定出来たら、それでこの論争は、勝ち?」
「うーん、残念ながらそこまで単純じゃないねぇ。日程の方は、折角現地調査に来ているからね、もう少し貪欲に行きたい。あの白骨街道を時間をかけて追いたかったけれど、その時間が無いのも確かだね。だから途中の行程には目をつむり、意味のある地点を決め撃ちにする」
「割り出した座標に乗り着けるってこと?解っていたなら、最初からそこをレーザー測量すれば良かったんじゃあ?」
「いいや、タッタ鳥の獣道が白骨街道につながった事に意味があるんだ。だから最終目標の……最終目標予定地の割り出しが、自信を持って出来る。準備が出来次第、私を乗せて宇宙軽トラで空から直接、乗り込もう」
シンには何が何やら判らない理屈だったが、たぶん同様に判っていないシュープリンガーはいち早く挙手し、自分の役割を確認する。
「主、今回は拙者は船で銃後の守りですかな」
「そうだね。いつでも出航できるよう、手続きと船の立ち上げ作業をお願い。それとアンドー1号クンにも、エンジン回りの点検を。あとタマさんには、原生タッタ鳥の生体サンプルからゲノム情報を取り出して欲しいんだけど……」
レオナルドは矢継ぎ早に指示を出した。が、タマさん的にはシンからの指示ではないため、主人の方へ物問いたげな目線を向けてきた。
シンもそれに気付く。今回はこっちの”目”に直接情報を送って来ることも無いので、緊急性や秘匿性は要らないのだろう。
「タマさん?何か、もっと良いアイデアがある?」
「お任せいただけるなら、私も調査に同行したいと思います。移動時間を考慮に入れると、実質の作業猶予は明日いっぱいでしょう。それならば、わたしが手持ちのドローンを全て制御した方が確実性が増します。ゲノム抽出の方はアンドー1号の精密作業モードで充分です。彼にはマニュアルをインストールしておきます。こんな所でどうでしょう?」
シンは頷き、レオナルドの方を見る。
『……あー、うちにもビジネス用のエージェントAIとか作業用ロボット欲しいなぁ』
ちょっと持たざる者の嫉妬で心の底を澱ませつつ、レオナルドも首肯。
「オーケー、そっちの方が心強そうだ。あとは?何か質問あるかな」
「あっ、それじゃあ、ひとつ」
シンが思い出したように言った。タマさんの述べた二種類のタッタ鳥のまとめで、ふと、気になった事が出来ていた。
「野生のタッタ鳥の食餌を見て思ったのだけど、大きなクチバシで草の根本から虫ごと啄んだあと、草の先端まで一気にすき取るようにして、まるごと、大量に飲み飲んでいた。この星の殆どが草原なら、どこでも同じ物が、安定して食べられていると思う。じゃあ博士が言う、タッタ鳥に手があった頃は?彼らは何を食べていたんです?」
それは飛ばない鳥が、どんな長年の作業を経て翼を手に変えたのか、という疑問でもあった。
もちろんレオナルドもその道を志す専門家だ。学会での先達からの容赦ない追及や、素人相手のそもそも論から始まる様な説明まで、色々と経験し、準備もしている。
それでも矢張り惑星【タッタ】は彼の専門外であり、レオナルドは宇宙船内の角に小指をぶつけたように表情を歪め、断腸の思いでそう答えるのだった。
「実はね、そこはまだ判っていないんだ」
~ ~ ~ ~
人間誰しも、目に映る物があって初めて、興味に結びつくものだ。
現在そこに存在しない古生物だって、化石という形で人の目に触れ、ようやく浪漫と言った言葉で飾り立てられるようになる。
同様に目に見えない足元もそうで、土の下の堆積環境をストーリー立ててドキドキするような変態は地質屋くらいであるが、そこにエネルギー資源や鉱物、貴石というリソースが胚胎されると、俄然、人々の野心を搔き立て始める。
反対に土壌・地下水汚染などは人目に付かないうえに、損失にしかならないため、重篤な汚染に成長するまでは人々の関心事にはならなかった。
更に開拓惑星ともなると、ここに発展第一主義が上からベタ塗りされ、ますます足下の事になど目は向なくなる。無論、未開発の惑星を切り開き、街を作るというのは死活の問題だ。成果はそのまま開拓民の生活の安定につながる。
そして未開発地が有限である以上、切り取り勝手の開墾競争に発展してしまうのも、理解は出来る。
そうやって顧みられる事の無くなった、周辺環境の目に見えないモノたち。原生のタッタ鳥も、その埋もれた何かのひとつのハズだった。
いつか開発なった都市で、安寧な生活を送れる時代が訪れた時に、無責任なノスタルジーと共に語られる、あったかも知れない”もしも”だ。
本来その可能性を探求すべき学術機関は、辺境惑星には存在しない。需要が無ければ人材もいない。例えば牧畜惑星【タッタ】でも農業学校はあっても、今のところ農業大学は無かった。
その農業学校でも辺境ともなると自然科学よりは、より実務的な無人機械類のオペレートや点検保守、それに様々な判断の基準になるAIの使い方がメインになっていた。
結局、惑星【タッタ】における古生物研究の嚆矢は、レロナルド・シトーによる開拓政府への提言という事になる。が、それの受け皿になるには、タッタの社会はまだ若々し過ぎた。下地となる様な研究は全く進んでいないのが現実だ。
「結局どの星も、隅々まで調査の手が入ってる訳じゃ無いのですねぇ」
タマさんは段ボール箱を運びながらしみじみと言った。宇宙軽トラに出発前の資材の補充をするため、シンと二人で荷物を運んでいるところだった。
「俺たちが【労働1368】の密林で見付けた植物や鉱脈が、それなりの金になったのも、そういうワケなんだろうね」
水の入ったジェリ缶を両手に持ったシンが頷く。
「惑星環境を100年かけて改造して入植してもさ、改造前の星の経歴ひとつだって、満足に調べられちゃいないんだ」
「有力星間国家が拡大方針なのは――そして拡大し過ぎて絶賛、停滞気味なのは、始祖文明人の痕跡探しという大目標に従っての事、ではありますけれども」
「銀河ハイウェイの根幹になる時空潮流は、始祖文明人の超光速航法の残滓説だっけ」
「はい。宇宙開拓与太話です。始祖文明人の足跡を追い、超光速航法の秘密を手に入れる――始祖文明人の遺産とされる技術や物品もありますから、一概に与太話とも言い切れない真実味もあるのですが」
「それで日中の気温が40度台の【労働1368】に送り込まれるテラ人って言うのは、まったくイイ面の皮だと思うよ。地球から船に乗せられ、【星間連盟】にオールを任せて、まるで奉仕種族扱いだ。今のタッタ鳥と大した違いが無い気がするよ」
「そういう意味ではマスターはもう【星間連盟】から放逐されてますので、ご自分の船のオールは、ご自身で漕いでいますよ」
「タマさん知ってる?地球の古い武人でね、相手のリーチの外からオールでぶん殴って勝った人がいるんだよ」
「あら、それこそ知性というものですよ――さて」
タマさんはにっこり微笑んでから、取り留めない会話を区切る。宇宙軽トラの駐車場に到着していた。
二人は手早く居住モジュールに資材を運び込む。ジェリ缶の水――飲料水を含み、非常時には推進剤にもなる――と、段ボールの中の栄養素カートリッジだった。
「あ、どっこいしょ」
シンはとうに意味消失した掛け声でもってジェリ缶を持ち上げ、居住モジュールの奥の壁面にある受け口から注ぐ。どぷんどぷんと景気よく、水タンクに充填されてゆく。すぐにタンクは一杯になるだろう。
あとは自動調理機用の栄養素カートリッジだが、なぜかタマさんはそっちのけで、狭い床面に膝をつき、手を伸ばしてゴソゴソやっていた。
「えーと……たしか、設計ではこの当たりに……」
何をやっているのかと問い掛けようとしたシンだったが、ついに尻を突き上げるような恰好になったタマさんに声をかけるタイミングを逸する。
女性的な形に整えたアンドロイド用外装だが、特殊樹脂製のエクソスーツに、和服のような長衣とエプロンが上から被されば、節目や角の立った部分は殆ど見えなくなっていた。
今もこちらへ向けられた臀部はまろやな曲線を描いている。
シンが何とは無しの居心地の悪さで目を他所へ向けていると、そのうち何かロックの外れる軽やかな音がして、ソファの下部が横に競り出してくる。
桐の棺桶にも見えるそれには見覚えがあった。
「自動人形躯体の保全ボックスじゃないか。圧縮空間倉庫の方に入れていると思っていたら……」
シンの驚きはとどのつまり、なぜソファの下に?これであった。
タマさんは裾が乱れないよう、作法通りに足のラインを手で押さえながら立ち上がると、
「ちょうどソファ兼ベッドの下に、空間的な空きがあったのですよ。保全ボックスはそれ自体が高度な電子制御機能を持っていて、内包した躯体を保全・維持します。ですが稼働状態の躯体が入るなら、機能を拡大してちょっと――(注)機械知性基準――した制御中枢としてはたらく事も出来るのです」
「おー、それで倉庫でなく、宇宙軽トラ内に配置する必要があった訳だ。で、どこがどうなってベッドの下なの?」
「ですから偶然ですよ?他意はありません」
「それ、俺の目を見ながら、もういっぺん頼めるかな?」
要はキャビンのシートが二人用なので、彼女は保全ボックスという裏口を準備していた訳だ。
さっきの浮気バレ団地妻プリセットじゃないが、まったく機械知性たちはどこまでが周到で、どこからが空回りなのだろう。シンはガラにもなくヤレヤレと思いながら、彼女に代わり段ボールの栄養素カートリッジを自動調理に補充する。
比較的、生に近い状態のようで、レトルトパウチに複雑な色をしたペーストが詰まっていた。
これが安物の食料3Dプリンターとかになると、小さなプラ容器に圧縮した栄養素が詰まった、正にインク・カートリッジな見た目になる。あとは必要な分を土台になる食物繊維のプレートに吹き付けるだけだ。
シンはパウチの端に残ったペーストを少しでも見逃さぬよう、貧乏臭くしごき出しながら、不意にそれが加工した食品や、合成されたミネラル分である事に思い至る。たしか【労働1368】で生産されていた農産物も、こんな風に調理機へ投入するよう加工され、主に宇宙生活者向けに出荷されていた。
「【労働1368】の農場にも、この星みたいな草原にしか見えない畑があったな。たしか穀物の若葉だったか……案外、同じような植物かも知れない。こっちのやつはジャングルで見付けた様な、品種改良前の原種の可能性だってある」
惑星【タッタ】の草原の植生試料があれば、自動調理器に原料として投入し、味以外は満点な標準型配食パックにどこまで近い物が出来るかテストが出来た。が、流石に都合よくサンプリングはしていない。
どうしたものか。シンは思い付きを、文字通り棺桶に足を突っ込んだ恰好で器機チェック中のタマさんに伝えた。
「そういう事でしたら――」
タマさんがデスクの上の携帯端末を指さし、遠隔でGAタッタのサイトを表示させる。
「天然食材として売り出してますから、タッタ鳥に与えている牧草や肥育用の飼料の種類も公表していますよ」
「でかしたっ、タマさん。そこから牧草地の植物をピックアップして、栄養素の種類だけで自動調理器に試算させれば……」
勢い込んで自動調理器を動かすが、その結果は物足りないものになった。タンパク質や一部のミネラルが足らない。それにタッタ鳥よりも小さな人間用の量を用意するだけでも、大量の牧草が必要になる。
そして実際の原生タッタ鳥もその量を補うように、大量の草を付着する虫ごと摂取していた。
「……あれは虫でタンパク質をとりながら、一度に口に入れる量を増やすという意味があったのかな」
自動調理機のコンソールに表示された栄養素パラメーターを、微妙な顔して眺めているシンに、「あら」とタマさんが小首を傾げて見せる。
「でもそれですと、まだ足りない要素がありそうですよ。ほら、炭水化物の項目も」
「炭水化物……」
そのパラメーターも他の栄養素の中で欠乏していた。シンは言葉を反芻するように口にする。
ジャングルの時もそうだったが、野生の植物は品種改良を受けていない。それを人間が欲しい栄養素を含むように特徴を掛け合わせ、手入れを行い、世代交代を重ね、例えば炭水化物を多く含む実や塊根を実らせるように選択する。
この炭水化物は糖質と食物繊維から成っている。そして糖質は体内に摂取されるとブドウ糖に分解された。言わずもがな、ブドウ糖は脳のエネルギーとなる重要な栄養素だった。
そこに気付いたシンは口元に手を当て、みるみる難しい顔になっていった。
「タッタ鳥はブドウ糖を採れていない……これは、そういう事なのか?……古代タッタ人なら、ブドウ糖を、炭水化物を摂取する方法を持っていた……?」
無頼航路 ~農奴少年、多元世界《マルチバース》を垣間見たら、重力《しがらみ》断って星の海へ~ 藤木 秋水 @to1low
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