自分の常識≠相手の常識

卵を降ろさないのか、卵が癒着しているのか、と聞く宿屋の主人に

「卵が癒着、というのは少し異なります。言うなれば、私の方が卵に癒着しているのです」

と答える旅人。
ど、どういうこと??と一気に読んでしまった。

突発的な驚きや恐怖は無いが、じわりじわりとせまる恐怖がある。
そんな中、真摯に旅人の世話をやく主人公は、さすが世界の狭間にある宿場の主人といったところか。

数年後、自分の中の価値観や常識が変化したとき、もう一度読みたい作品。

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