第08話 検索

第08話 リベンジポルノみたいな私


岩永桂って検索したら、結構HIT! する。

幻冬舎の著者インタビューが先頭だったっけな。

案外、ボディーブローのように

note記事もいっぱい載ってる。


「あんた、作家:岩永桂ってHNって活動してるけどさあ

どんな本書いたん?」

って音声配信アプリケーションで絡まれたことがあった。

前述のnoteも含め充実のラインナップだったそうで

「へ、へえ、まあまあやるじゃん……」

みたいなノリになった。未だ刊行したのは二冊だけども。

来年の6月に続刊が出ることが決まり

三回払いの一回目の納金を先日済ませた。

自信作だが、コケてしまうと財布の底が焦げてしまう。

諸刃の剣のような出版だが、果たして……。


「自費出版向きの作家さんですね!」或る編集者の言に

恩師と一緒に笑ったことがあるが

賞レース向きの作家と言うのも存在しない。

みんなガチンコだ。年末ジャンボ宝くじに当選者が居るように

誰か一人に白羽の矢が立つ。

下読みと言う作業を詳しく知らないが

奇跡のような原稿を仕上げた人が

アルバイトが弾き飛ばしたことで日の目を見ないこともあるだろう。

例えば内容は極上に優れていても

単純な誤植がたまたま目に留まったとかで。

文芸社から二年前に応募した十人十色大賞の原稿を自費で出さないかと

連絡があったが、一笑に付した自費出版向きの作家と

見定められたのだろうか? へそで茶が沸く待遇だが、果たして?

世の中に美味い話はなかなか無い。

兄貴がミュージシャンだと言う事実は美味い話だと思う。

利用とか恩恵とか、表現は様々だが

助け合いながら、先ずは仲間内から幸福になって行きたい。

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