第04話 希死念慮
第04話 希死念慮
僕は2003年02月19日に自死を企図した。
どうやって死のうとしたかは詳述しない。
今、現在、はつらつと生きているし
文字に起こすことで、当時の自分に責められることも。
(2003年と明記したが当時は2002年と思っていた)
(大学3年の冬と言う漠然とした記憶が狂わせた1年間)
希死念慮は辛い。後ろめたさで気が狂いそうになって
眠ってしまえば楽になれるのだろうが
脳内は自責の念で爆発しそうで
ベランダから急降下したら、止まるんじゃないか?
みたいな短絡的な思考に陥る。
半端もんBLUESの段で腕を怪我したと書いたが
その傷は、丁度、この頃に負った。
怪我をしなければキャリアに助けられながら
鍵盤演奏も出来ただろうに、もう僕の片腕は機能不全になっている。
希死念慮が治まらない内は自宅静養だけでは生命を守れないので
精神科の閉鎖病棟に幽閉された時期もある。
人との絆で自分を取り戻すきっかけにもなったが
生命の危機を感じながらも自宅で自由に暮らす方が
何倍も、何十倍も気は楽で
それでも突発的に起きる希死念慮に引き摺られて
短絡的な終わりみたいなんを描き続けて来た。
後ろめたさは年を重ねる毎に耐性がついてきて
患って21年目の今は、全く自死の渇望に踊らされることは無い。
寧ろ、投薬との信頼関係があったり
成すべき大きな目標があるので、
死ぬのは惜しいし、死んでる場合じゃない!
今日は恩師に手紙を出しに郵便局に行ったが
朝からざわざわ感があった。それでも郵便局には向かい
心に凪を作りながら、用事を済ませたあとは
ゆったり過ごして回復を待った。状態はそこまで安定している。
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