世界が終焉を迎えるまでの秒読みをする装置、"崩壊の砂時計"の出現。これにより活発化する天使や魔族、そして堕罪者の脅威に晒される人類は、絶望的な状態にあった。
そんな世界を、"聖痕"の宿る少女・セラフィナ(めちゃ強い)が旅をする——。
聖教徒と異教徒との宗教対立。
そこへ介入する、謎の堕天使・死天衆。彼らとセラフィナとの関係とは。
混沌の中で繰り広げられる、セラフィナの旅路やいかに……。
硬派なダークファンタジーですが、類を見ないほどに洗練された美しい物語です。ダークらしいモノトーンな語り口でありながら、とても静謐でまるで讃美歌のよう。一言一句が、神聖さをまとっているのです。
まさに、芸術。堕天使ベリアルさまの美たるや、おぞましささえ感じるほど。そのほかのキャラクターも、愛嬌があったり慈悲深かったりと個性が際立っています。
戦闘描写も申し分なく、ダークなのに心躍り惹き込まれるのが本作の魅力ともいえましょう。伏線も満載なので、ついつい続きが気になっちゃうのは必至です!
「終わり」へとむかう世界で、一筋の希望はあるのでしょうか。
ぜひ、ご一読ください!
どこからでも「崩壊の砂時計」が見えるようになった世界。
神々から見放された人間は、なおも抗い続ける。
醜い宗教対立、恐ろしい天使の存在、そして愚の骨頂と化した元人間「堕罪者」――
終わりかけた世界の中、ただ一つの希望にも見えるのが、
主人公にしてヒロインのセラフィナ。
相棒の黒狼マルコシアスと共に旅する彼女もまた、不思議な聖痕を持ち、謎を秘めているようです。
目に浮かぶダークファンタジーの世界観に心惹かれます。
セラフィナはとても愛らしく、相棒の狼ももふもふしていて魅力的。
セラフィナの旅路と世界の運命を、ぜひその目で見届けてください!