見る人によって色を変える〝アイ〟

たくさんの意味が込められた〝アイ〟です。
感じ方、捉え方で多様に意味を変えるそれは、まるで色彩のようですね。

作品のテーマをしっかりと持って、物語は綺麗に帰結して行きます。

限られた文字数の中で、苦悩、出会いを経ての成長、甘酸っぱい恋を想起させる場面がぎゅっと詰め込まれていて、角度を変えて読むと別の側面も見える。

単なる成長物語として終わらないところが素晴らしいです。

終わりは二人のこの先を予感させながら、読者の想像の余地も残して。

綺麗に完結していますが、何とも続きが気になる作品です。