第12話「子どもに仕事の愚痴を言う親ってどうなの?(笑)」と言われてしまった件について

 しまこはこのエッセイを一気に5話くらい書き、うきうきと長男を呼びました。

「ねえねえ、ちょっと来て!」

「何?」

「ケーキ屋さんのこと、エッセイに書いたの! 読んで!」


 読ませました。

「ほらほら、これはこないだ言っていた話だよ。うふふふふ」

「ああ、ほんとだ」

「あ! これはハサミのことねっ」


 しまこは日々「今日のケーキ屋さん♪」と称して、仕事であったさまざまなことを話して聞かせているのです。「……て、言われちゃったんだよ、あはははは」というノリです。


「おれ、勉強があるんだけど」

「その前に、これ全部読んで!」

「……子どもに仕事の愚痴を言う親ってどうなの?(笑)」

「だって、読んで欲しいから!」



 向いていない職業に就いたときの苦しみを教えているんです!

(胸を張る!)



 ともかく、ADHDでASD(アスペルガー)っぽい(診断されたわけではありません)わたしは、ケーキ屋さんの仕事は本当に向いていないことが分かりました。これまでいくつかの仕事をしましたが、これほど「仕事が出来ない」「Mさんは出来るのに西さんは全然出来ない」「いつになったら出来るんですか?」と毎日のように言われたのは初めての経験です。要するに自分が合っていない場所にいるのです。


 ところで、わたし、ケーキ屋さんで働き始めるまでは、自分のADHDでASD(アスペルガー)気質はすっかり薄くなっていたと思っていました。

 勘違いでした!



 これは、「向いていない場所にいると、お互いに不幸である」というエッセイです(しめくくり)。


 10000字が短編の上限なので、これにて終わりです。

 そしてたまたま12月31日です。

 年明けは新たな気持ちで、仕事のことも考えたいです。


 愚痴をお読みいただき、ありがとうございました!




 おしまい

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ケーキ屋さんで働いて、自分の特性を再認識した件について 西しまこ @nishi-shima

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