迸る体液、真の男を賭けたデスゲーム。


「総攻め蟲毒」というタイトル、挿れる・挿れられるといった紹介文から「一体どんなモンが出来上がったんだ……?」と身構えて読んだ本作。

 良い意味で想定していたものとは全然違っていました。

 草刈と菱科という二人の男の疑問。
 そこから始まる短いながら捻りのある頭脳戦。
 暴力と屈服をテーマとした、人間の皮を被った動物的なオスの格闘……

「安堵とは、受け身の発想である。」をはじめとした言い回しにも痺れました。

 なんというか、マッチョな作品だなと思いました。