忍び寄る恐怖

 青年が愛想よく村に馴染もうとしていた理由、村民との会話の端々に現れる不穏。所々で触れられるトロイの木馬とはなんなのか。

 という感じで読んでいましたが、物語の最後まで読んでそう来るのか!って恐怖がありました。閉ざされた村社会にありがちな外から来た人への不信感、疎外した人への無情な仕打ち。最後に明かされるトロイの木馬の正体。読み進めていくうちになんとなくわかるんですがそこに至るまでの展開が秀逸でじわじわと進んでいくのが怖かった。

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