続きが気になってしかたがない物語

伯爵令嬢のラナススイーレ(スイーレ)は推理小説好きが高じてとうとう自分で推理小説専門レーベル「ラティオ」を主宰し、成功を収めています。スイーレの好む推理小説は、話の整合性がとれていることが第一条件。ところでスイーレは貴族の後嗣のクーガーと婚約させられていますが、その婚約が突然王家により破棄されてしまいました。クーガーが浮気したわけではなく、スイーレのせいでもない。なのになぜ王家が婚約を破棄させたのか?こんな整合性のない話があっていいものかと、スイーレは作家の伝手を使ってこの謎の解明に乗り出します。果たして王家の思惑は、そして国内外で何が起こっているのか、徐々に全貌が見えてくることでしょう。