概要
変だなあ・・・調子が狂う。
誰かを好きになるってどんな風だろう・・・。彼女は友人の話を聞きながら頭に思い描いていた。恋をしたことがない・・・人から言わせれば”あら可哀相”だの”気づいてないだけじゃない”だのと好き勝手。彼女だって恋をするということをしたくないわけじゃない。けれどいわゆる妖精は自分の下へはいまだ来ていないだけなんだと思った。 昔話。どこにでもあるものでもなく、彼女の母親が話してくれたお話。人が恋をするとき妖精がやってきて、恋の粉を振り掛けて行くのだそうだ。そしてその相手になる人にも恋の粉をかけて二人を偶然めぐり合わせる。なんてロマンティックなお話なんだろうと子供ながらに思ったけれど彼女も大人になり、周りの人達を見ていると妖精のお話はやっぱりお話なんだと思わずにはいられなかった。彼女はまだ学生で大人といっ
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