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概要
見たことのない君がいて私はドキドキする。けれど誰にも見せたくない。
『だめです!絶対だめ!』バスルームに立てこもったカイルの声がドアの前にいるシヴァの顔を曇らせる。『カイル?大丈夫だから。』『それでもだめです!』シヴァは溜息をつくとドアに手を当てて額をこつりと当てた。『わかった。でも風邪をひかないうちに出てきてくれ。』なんでこんなことになったのか。シヴァは居間の暖炉の前に座るとうなだれた。シヴァにとってはそんなに大事ではないのだが、カイルのとっては一大事のようだ。ふとポケットで電話が鳴り見ると仕事のようだ。カイルのことは気になるが仕方なく自室へ戻り電話に出た。シヴァがドアの向こうに消えた頃、カイルはバスルームのドアをそっと開く。ちらっと顔を覗かせてシヴァがいないことを確かめると自室へと飛び込んだ。
ドアに鍵はないもののシヴァは無理矢理開けることはしないだろう
ドアに鍵はないもののシヴァは無理矢理開けることはしないだろう
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