本作は史実と伝奇を掛け合わせた巧みな物語です

一見、とっつきにくい感のある作品なのですが、読み進めるうちにページを進める手が止まらなくなってしまいます。

入念に調べ上げた史実と同時期に残る妖狐の伝説。それらを上手くミックスして生み出されたのが本作と言うことになります。

主人公は源為朝。剛勇無双の荒くれ者が玉藻前の息子という設定からして興味を惹く内容です。

その中身は上手く伝奇と史実を融合させており、違和感など覚えることがありません。寧ろ、良い感じに展開しており、読者をのめり込ませていくことでしょう。

偏見なく手に取って欲しいです。
お勧めの作品です!

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