概要
婚約者の気持ちを知りたい殿下の出した答え――「そうだ、浮気をしよう!」
ガトー殿下が愛してやまない婚約者イアリス・クームは学業優秀、品行方正な絶世の美少女。唯一の欠点は表情筋が死んでおり常に感情の読めない無表情であること。それゆえに彼女は『氷の令嬢』とあだ名されていた。
果たしてイアリスは自分を愛しているだろうか……彼女の心が分からないガトー殿下はどうしても愛する婚約者の気持ちが知りたいと悩む。
そんなガトー殿下に付き合わされる従者ロッシェはもっと大事な問題があるだろうと呆れていた。実はガトー殿下の側近がブッシュ男爵令嬢に篭絡され失脚する事件が起きていてそれどころではなかったからだ。
だが、ガトー殿下はそんな些事よりイアリスが大事!
そして、ガトー殿下が導き出した計画は……「そうだ、ブッシュ男爵令嬢と浮気をしよう!」それは従者ロッシェに頭を抱えさせる左斜め遥か上方の考えだった。
果たしてイアリスは自分を愛しているだろうか……彼女の心が分からないガトー殿下はどうしても愛する婚約者の気持ちが知りたいと悩む。
そんなガトー殿下に付き合わされる従者ロッシェはもっと大事な問題があるだろうと呆れていた。実はガトー殿下の側近がブッシュ男爵令嬢に篭絡され失脚する事件が起きていてそれどころではなかったからだ。
だが、ガトー殿下はそんな些事よりイアリスが大事!
そして、ガトー殿下が導き出した計画は……「そうだ、ブッシュ男爵令嬢と浮気をしよう!」それは従者ロッシェに頭を抱えさせる左斜め遥か上方の考えだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!氷の令嬢に《愛》はあるか?
婚約者である氷の令嬢イアリスを溺愛するガトー殿下には悩みがあった。
それはイアリスが「ガトーを愛しているかどうか」である。
なぜならば、イリアスは氷の令嬢。甘い言葉をかけても微笑んでくれることもなく、贈り物を渡しても感謝の言葉は言っても喜んでくれるわけではない。
これはそんな悶々とした悩みに巻きこまれた従者のロッシェの話です。
なにせ、この殿下と従者の掛けあいがたまらなく楽しいのです。
恐縮ながら引用させていただくと――
>「好きの反対は無関心なんだ。好きも嫌いも関心のある裏返し、まずは私に興味を持ってもらわなければ」
>「それじゃ、贈り物を大量の虫にされますか?」
従者の「面倒だなぁ…続きを読む