一歩ダンジョンへ踏み入れれば

ものすごく真面目で、誠実で、実直な人間、誠二さんという主人公。
快活で人当たりが良く、まぶしい肉体美を持つヒロイン、レナさん。

小説のメインとなる主人公とヒロインという立ち位置の二人は、すごく安定感のある、嫌味のないキャラ付けです。
が、サブキャラが濃い!
ドラァグ・マッチョ・クイーンのアキラさんはもちろん、ダンジョンに生息しているらしいモンスターが揃いも揃ってクセが強い!
動画編集担当らしいマリマリもビジュアルがキマってるし、口が悪いし。
寝取られたらしい元カノも、寝取ったことにされてる勇翔も、インパクトが強い!

しかしそれよりも私が特筆すべきだと思ったのは、ダンジョンに踏み入れたあとの展開ですね。
緊張感のある空気感と、細かい描写による展開……バトルは手に汗握るものでした。
だがそれよりも! 何故か営業口調でバトルをする誠二さんがなんとなくシュール!
そして、地の文を含め、その場にいる全員のテンションが明らかにおかしい!
『あっれ……これ、手に汗握るバトルだよな……?』と困惑する程度には、何故か面白おかしい空気を味わえました……。(誉め言葉

なんか、ダンジョン配信モノとしては異色な雰囲気ではありますが、私はとても好きです。
新しいモン見たなぁ、って感じ。

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