穏やかな日々と隣り合う血煙のコントラスト
- ★★★ Excellent!!!
現時点最新話(十八話)まで読んでのレビューになります。
素性を隠し、性別を偽って騎士となり、家族の仇討ちを願う少女、エル。
彼女を引き取り、時に上司である騎士として、時に父よりも近しい家族のように支えるロイ。
ヒロインと相手役、というよりは二人とも同じだけの比重が置かれたダブル主人公と言った感じ。
二人の送る日常は穏やかで平和なのですが、舞台となる国は外敵の脅威に常にさらされている様子。
国境の隣接する国は侵略を目的として攻め込んでくるし、領内にも魔物と呼ばれる危険な生物を擁しているため、意外と気を抜けない状況のようです。
個人的に良いなと思ったポイントは、この日常とバトルの落差で、これが思ったよりもギャップがありました。
最初は無機質な表情しか浮かべていなかったエルが、いつの間にか表情豊かになり、他人との交流を経て人間らしく、時に女の子っぽい振る舞いを見せる中、彼女が一度戦場に立てば容赦なく敵兵を切り刻んでいく姿を見る事も出来ます。
その様子は本当に鬼気迫るものがあり、日常風景との乖離具合に『どちらが本当のエルなのか』ということまで考えさせられました。
しかも、今後はロイと恋愛にも発展する様子。
……マジでどうなっちゃうの!?