スマートに進行するストーリー

Case1まで読了時点でのレビューとなります。

開始から終了まで、そつがない、というか、スマートが過ぎる! と感じました。
導入で兜森くんが異能に目覚め、異能対策室に配属され、鳥町さんとバディを組み、最初の事件を解決する。
一連の流れにほとんど無駄がなく、スイスイ読み進められるだけのチカラがあるように思いました。
千室長や鳥町さんのキャラ付けも短めに印象付けてくるので、本当にわかりやすい。
また、ラスボスっぽいセーテンという人物を早めに舞台上に上げるのも上手いなぁと思いました。
文体も丁寧で落ち着いているので、全体的に安心して読めるな、と。

あと面白かったのは異能持ちの名前でした。
どんなところにでも入り込める薄井さん(身体が薄っぺらくなるのかな)とか、動物と会話できる畑さん(たぶんお名前は正憲)とか。
唐田透さんはもう、持つべくしてその異能を持ったんだろうな、という感じがあって、ちょっと笑ってしまいましたw

全体的に見てクオリティの高いお話で、ちょっとしたユーモアを混ぜつつ展開するので、誰にでもオススメ出来るような一作になっていると思いました。

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