面白いです! 大正ロマン香る雅びな愛の獄。

主人公の美しく優しい少女、かさねは、非道な父親に、金持ちの家へ妾として売り飛ばされます。
どんな仕打ちにも耐えよう、と決意して妾となったかさね。

しかし待ち受けていたのは、本妻から可愛がられ着せ替え人形にされる(ん?) 夫からの一年間は手を出さない、でもかさねを求め、狂おしいほど愛してるという行動(ん?)
さらには、庭に、幽霊……? 神様……? 人ならざる存在の美形の男がいて、かさねに意味ありげに微笑みます。(んん?)

何がどうなっているのー?

そして、物語は沢山の謎をはらみ、ミステリーとして綴られていきます。

最後まで読むと、ああ、こういう事だったのか、と納得します。
絢爛豪華な華の獄。(妾として買われてきた以上、どこにもかさねは行けない)
とらわれのかさねに、溺愛をむけてくる女と男たち。

面白いですよ。
読み始めたら、続きが気になって最後まで一気読みしちゃうと思います。

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