出会いは世界を変える

後ろをついてきたり、忠実なのをわんこ系キャラと呼ぶが、この作品のヒロインは犬系ではなく犬化とさせるのは目から鱗である。
一人一人のキャラを深みある形に仕上げ、本来、能力は便利であるものだけど、敢えて葛藤を抱かせる小道具として展開させる。
確かに基本展開は明るい。
けど明るさがあれば影が生まれるように、誰もが持つ悲しみが文字通り影を落として、作中の展開に上手く緩急をつけてくる。
出会いというのは喜怒哀楽がどうしても関わってしまう。
嬉しさもあれば悲しみもあり、別れもある。
条件があろうと否応にも悲しみを知ってしまう、知っているからこそ誰かのために身体を張れる、動くことができる優しさが、救うカギとなる。
タイトルや作者の代表作からエロ臭さが漂っていますが、これはビターでスィーツなラブコメですので、一読あれ。
……見事に沈みますよ?

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