第13話 何かの溜め息


 愚かで愛おしい貴方方


 ほら私の言う通り


 戻してあげよう願いの通り


 1つのままで孤独のままに


 身勝手な我儘だけれど


 何故か私には貴方方が愛おしい


 記憶も消える過ごした日々も


 それでも良いなら戻してあげる


 きっと繰り返すけれど


 私は別に構わないけれど


 ほら行ってらっしゃい


 次は何かが変わるかしらね































 良いの?あいつらきっと変わんないよ


 また身勝手にも次を求めて


 今度も元の過去を求めてくる



 それで良いのよあの子達は


 そこが可愛いじゃない


 それにいつまでも変わらない程


 あの子達は愚かではないわ


 きっと…ね?



 何回言った?それ


 まあ、別に良いんだけどさ


 それより他からも望みが来てる



 うーん、まあ100回くらいよ


 どんな望み?見せて頂戴


 …本当、愚か


 可愛いと思ってなくちゃやってられないわね



 …はあ、本当にね



 はぁぁ。…うん、本当に



 



 身勝手、愚か、それでも愛する。


 こんな私たちこそ愚かよね。


 次はと勝手に期待して、何度もチャンスを与える。


 けれどヒントも与えずに、勝手に失望していく。


 誰も彼も身勝手で、けれど愛してくれる者が居て。


 反復往復繰り返す、愚かで愛しいこの世を愛す。


 私はいったい誰なのかしら。



































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身勝手の反復《乙》 三毛栗 @Mike-38

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