生贄姫は絶対に帰りません!←帰れーーー!!(魔国民の声)


ベアトリスは生贄姫として魔国で魔王と結婚式を挙げていた。
指輪をはめられたその瞬間、彼女は「強気な態度」に出る。その古い指輪は、どうやら初代魔王の最強の加護を受けており、魔族は生贄姫に対して肉体的に痛めつけたり、暴力的に殺したりできない、という条約が成立したらしい。

そうとなればこちらのもの!とばかりに、大勢の魔族と目の前の魔王に対してベアトリスは宣言する。

「私は絶対に泣きませんわ!」

その宣言に対して魔国民たちは聞くに堪えない暴言を吐きまくる。そんな言葉もなんのその!ベアトリスは強気な姿勢を崩さない。
どうやら魔王は生贄姫の涙を欲しがっていることがここでわかる。
泣かせることができれば離婚できるらしい?結婚したばかりで離婚したいの?←んん?

"魔国にいれば、身の安全が確保できる"

ベアトリスが魔国に留まりたいのには理由がある模様。
どうして人国に戻りたくないのか。魔国に留まりたいのか。
帰ったら"殺されるより酷い生き地獄が待っている"というのも、気になるところ。


一話からかなり謎が散りばめられていて、面白いのです。
続きは、ぜひ本編を読み進めてください。出て来る登場人物はひと癖もふた癖もあり、それだけでも賑やかしく、魅力的な作品。
しかも魔国民たちは全力で離婚してもらいたい、でも暴力は駄目!それ以外の様々な手段で邪魔しようとしてくるのも楽しいのです。


帰りたくないベアトリスと帰って欲しい魔王の距離が徐々に縮まるのも、見どころ。
人気がある作品なのも頷ける、テンポの良い新しい形の異類婚姻譚。

「可愛くてごめんあそばせ?」

彼女の決め台詞もある意味清々しい。
おススメの作品です ♪
まだ読んでいない方、ぜひ、読んでみてください。

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