男性による「オトコノコ」の解放というロマン

男性が女性性を解放して行く姿が好きなのでこちらの作品はとても好みでした。

自己愛や現実から閉じた部分もあって耽美ですね。
最後まで読むと「男の娘は期間限定である」という現実も提示され、危ういです。
続きが見たい気持ちもありますが、ここで終わっているからいいのでしょう。

冒頭を読むと男性が段々開花して行く話かと思ったのですが、最後まで開花しきっていないように見えました。まだ蛹の皮を引きずっている印象です。

主人公はスカートを穿かないなど、中性的であることを守っています。
なので完全に女になるのではなく不確定なところで終わっているのが彼の「男の娘」らしさなのかなと思いました。

変なこと書いていたら申し訳ないです。
面白い作品だと思ったのは間違いありません。