第7話 自在への道③
実際に自在に至るために必要なことを書いていこうと思います。
もちろん筆者もまだまだ自在には程遠いことを先にお断りしておきます。
それでもなぜこのような事を書くのかというと、やはり意識してそのことに取り組んだ以上、意識していない人よりも先に立っている部分があるのも事実で、それを共有することが自分にとっても、またこれから自在を目指す人にとっても有益だと考えているからです。
自在を目指すにあたり、またあらゆる精神的な修行をするにあたり、自分を正しく見つめるということは初歩にして永遠の課題です。
私達は自分というものに関して非常に無知です。
例えば、何に腹を立てているのか?
この一点だけにおいても、感情的にムカつくだけで終わってしまい、理由を正しく説明するのは案外難しいものです。
そんなの簡単だ!
勝手にアイスを食われて腹が立っているんだ!
たしかに直接的な理由はそうかもしれません。
しかし、それだけの理解では、怒るのも、怒らないのも自在になることは叶いません。
なぜなら、アイスを食われたことは腹立たしいことで、それを怒らないというのは、無理矢理自分を納得させているに過ぎないからです。
自在とは、そういう感情を押し殺すこととは全くの別物です。
解脱もそうです。
アイスを食われて腹が立つという事象の奥にある、自分の根源的な怒りを見つけていかなければなりません。
もしかすると、アイスを食われて腹が立つ背景には、過去に妹に散々おやつを横取りされたこと、それを親が我慢しなさいと叱責し、妹の狡さは野放しだったことが関わっているかもしれません。
この場合、本当に腹を立てている対象は、ズルをして横取りする人、それに対してなにかと理由をつけては野放しにする人かもしれません。
そのような根源的な理由が分からないと、ただ何となく、自分の所有物を侵害する事象に対して過敏に反応する結果になってしまうでしょう。
過敏に、過剰に反応すること。
逆に
無関心、無感覚になること。
こういう部分には、分かりやすく自在を妨げる原因が隠れています。
自分の外面に現れるヒントから、自分の内面を見つめ直し、問題をクリアにしていくことが自在へと進むための具体的なステップになります。
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