第2話 目指す場所その1【自在】
観自在、というものがあります。
観自在菩薩の観自在です。
自在に観る、とはどういうことか?
それは何でも見れるということではありません。
自在に観るとは、観ないことも、観ることも出来るということです。
観るということを完全に掌握しているという意味です。
観るべきものを観て、観るべきでないものを観ないという意味です。
私達は自在というと、どうしても「出来る」「する」という何事かの動作をイメージしがちです。
しかし自在というのは「出来ない」「しない」ことも含んでいます。
私達が小説を書く時、内容を考えます。
その時よく問題になるのが、売れる話、人気の話を書く書かないという問題です。
書くか、書かないか、本当はそういう問題でありません。
私達が目指すべき場所は、自在に書けるということです。
書くことも、書かないことも、自在の中に含まれています。
自在に達すれば、売れることも、売れないことも自在です。
売れることは出来ないが、売れない小説を書くことは出来る。
これは自在ではありません。
まだまだ道半ばですが、私はこの「自在」というものを目指しています。
自在に近付くほど、様々なことが自由になり、同時に責任が増していきます。
自在という観念をしっかりととらえて、自分か往くべき道のヒントにして頂ければと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます