菌の概念が理解されない世界で奮闘する微生物学者の元聖女さま!

人間と魔族の対立に終止符が打たれ、大きな争いが影を潜めた世界。
そんな世界では、もはや聖女がいるは必要なくなってしまったようです。
主人公のモルゲンは今、『光の聖女』という肩書を返上し、『雑貨店リヒト』という店を営んでいます。

本作は、現実世界の知識を随所に取り入れたファンタジー小説。
微生物の知識だけでなく、差別や性加害の問題も取り入れられた意欲的な作品です。
読むうち、世の中には色々な問題があるんだなって再認識させられました。ライトなファンタジー作品ではありますが、実は奥深いテーマを持つ物語です。

個人的に一番の見どころだと思うのは、やはり主人公の微生物に関する知識ですね!
今まで知らなかったの微生物の知識に毎回、唸りっぱなしです☆
わたしが特に好きなのは『第17話 ヒトが恋をする理由』♪

その他のおすすめレビュー

babibuさんの他のおすすめレビュー2,286