終話 : お礼とあとがき
先ずはここまでお読み頂いた読者の方にお礼申し上げます。
本作を通じて筆者は大変貴重な経験をさせて頂きました。
ランキング一位という夢のようなポジションを数日味わわせて貰いましたし、その責任の重さというものも理解しました。(ランキング上位作品でエタっているものがあるのも何となく理解できるようになりました=プレッシャーが凄いのでしょう)
応援コメントも沢山頂けましたし、古いPCの話題がこういう場所でできるなどと思ってもいなかったので、そんなやりとりができたことをとても嬉しく思っております。
書き手のフォロワーがこんなにもいるものだと驚き、同時に私のような年齢層の方がこれ程いるのかと言うことも知りました。(もちろん、若いフォロワーの方もいらっしゃるようですが)
本作を書かなければ決して知ることもなかった世界を知った気分です。
事程左様に本作を通じて楽しませて頂きました。
本作にはもっと批判的なコメントが付くものだと思っておりました。
駄作を載せることを勧めるなとか、精神論でものを語るななど……
カクヨム読者の温かさみたいなものも感じられたのは大きな収穫です。
最後になりますが、最近の風潮に対して一つだけ。
ランキング欄を見ていると「ざまぁ」や「復讐」、「追放」などのタイトルやタグを結構見かけます。
社会的背景もあり、どこか荒んでいる社会の表れにも感じます。
中高年の方も自らの置かれている状況が安泰ではないことは承知しています。
しかし、創作の世界くらいは浮世離れした平穏を夢見てはいかがでしょうか。
ニュースには高齢者が起こす交通事故や詐欺被害など高齢者にはネガティブな情報が流れています。
年齢により否が応でも負の側面を意識せざるを得ない中、今までの自分を肯定すべく信賞必罰で他人が堕ちていくのを見たい気持ちはわかります。
でも、それは自分ではない誰かに任せて、自分はそれとは別に平穏な世界を考えてみませんか。
本人が置かれている状況とは関係なく、中高年は若者の範となるべき世代ではないでしょうか。
若者には希望ある未来が待っているから、あなた方はそれに向かって生きていこう、と。
青春時代を勉強に、部活に、恋愛に精一杯楽しもう、と。
愚痴り、嘆く未来ではなく、笑い、語らう未来を。
創作は何を書いても良いというのは間違いありませんし、私も自由であって良いと思っています。
それでも創作小説の世界から一寸だけでもそんな殺伐とした世界を変えていかれれば、それは大変素敵なことだと思いませんか。
一作で良いので、後代にエールを送るあるいは人生の指針となり得る(説教臭くない)作品を書いて頂きたい。
エールどころか過激な描写をしている小説を書いているのはお前だろ! と言われるのは承知しております。
その反省に立って、今は誰でも安心して読める作品をモットーに長編の連載をしています。
厚かましいことを言えるのが中高年の特権なので、ここは『中高年の主張』として頭の片隅に置いて頂ければ僥倖だと思っております。
本作の第一話で不定期更新と記したのですが、ランキングのプレッシャーで真面目に書かないといけないと思い、結局毎日更新してしまいました。(笑)
拙作を読んで頂いた読者様には改めてお礼申し上げます。
中高年の皆様においては、実りある創作活動ができますように。
そして、いつまでも元気でありますように。
これにて本作は完結です。
中高年のための小説創作のススメ 睡蓮 @Grapes
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