第85話 三人の勇者
ほぼ壊滅状態のスー族の村、回復治療を終わり武器支給体制が整った所に魔物の大群が襲って来た。
「皆の者!下賜賜った武器の威力を試す良い相手が来た!恐れず進め!!」
イヨタケ大酋長が号令を掛けた!
魔物に向かいスー族の戦士が走り出した。
その中3人が異常な走りで魔物に襲い掛かった!!
ショタにウインは火焔砲を撃ちまくり電磁ナイフで切り裂いた。
ウインの祖母チカは気合い砲を撃ちまくり、接近した魔物は電撃麻痺させ電磁ナイフで切り裂いて行った。
4~5mのトナカイ型魔物の群れ100頭ほどを、たった三人で瞬時に全滅させた。
「娘っこに若返り快調で有りまする!」
どう見てもオバチャンだが、本人は娘気分、突っ込みは辞めてあげた。
後片付け、アイテム回収の戦士達が「「「「「金塊だ!!」」」」」と騒いでる。
「そう言えば、アラスカクロンダイクってゴールドラッシュの町だった、この地球でも同じ、この辺りは金鉱脈が一杯あるはず」
ってイリスが言ってた。
魔物を倒すと強くなって、金塊が手に入る!凄くおいしい話だ。
魔物は魔素の塊、改変された地球、討伐すればするほど人は経験値を取り込み強くなる良循環が進み、戦い始めと終わりでは動きが全く違い、チカの超人化が進んで居るようだった。
超人養成ギブスを使用出来ない高齢では有るが、チカがこの調子ならスー族戦士達も強くなって行くだろう。
「ウイン!南大陸に行く?」
「イノマ神様、行った事の無い南大陸より、私は住み慣れたこの地を魔物から護りたいです!」
「そうか、その方が良いだろう、気にせずこの北大陸を住み良い世界にするように!」
「はい!お任せ下さい!!」
「イノマ様、南大陸、僕が居た世界ではブラジルって所だけど、結構危険な状態と美咲姫が言ってた!」
「ではそこに行く、最大危険地帯はこれで大丈夫でしょう」
三人の勇者が先導し、安全地帯が広がる事を願い、南大陸のブラジル?に向かう事にした。
イヨタケ大酋長に戦士達、ショタにウイン、チカはいつまでも手を振って見送って居た。
イノマの果しなき旅路 犬時保志 @ysxyz
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