何者にもなれなかった大人たちへ

「君たちは何にでもなれる」
　この言葉を贈ってから１０年後、山田勉は何者かによって殺された。
　これを皮切りに山田が担任を持っていた舟木中３年Ｂ組の第７７期卒業生も、次々と殺され始めてしまう。

　容疑者の鈴木太郎もまた３年Ｂ組の卒業生であり、連続殺人として懸賞金１０００万円が掛けられた。

　それを聞いた現在フリーターの落合良二や予想好きの菅平雅之をはじめとした３年Ｂ組卒業生は、各々の思惑と共に鈴木を追い始める。

　安全のために学友を斬るか。
　復讐のために学友を吊るか。
　はたまた、大金のために学友を売るか。

　夢を取り戻すべく再び走り出した大人たちに待つ、結末とは……。