殺し屋✕飯テロ 正反対な組み合わせに痺れました

 殺し屋は命を狩る者。
 飯テロは命を繋ぐ行為。

 生と死、正反対の世界を行き交う主人公の心の内は、静謐な水面のようです。
 
 因果な仕事をこなす異国の地には、その地はならではの営みが続いています。淡々と語られる旅の記録はとても細やかで、読者も一緒に歩き見ているような臨場感を与えてくれます。
 
 また、贖罪の甘味は罪と罰の難しさを突き付け、ハードボイルドの香りに酔いしれる事ができました。

 相反する魅力が麻薬のように読者を魅了する作品。お勧めです!

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