認知症になった小説家の父が書き残したのは……泣ける短編

短編でこんなに泣ける小説はあったかな?と。
記憶を辿ってみますが、思い当たりません。

『恍惚の人』であるとか。
親が認知症を発症する作品に弱いです。
父子のお互いを思いやる気持ちを思い出すと、レビューを書きながら泣いてしまいます。

しかも、本作は息子さん夫婦がとても優しいんです。
認知症の方の尊厳を守り、生き生きと暮らせるように配慮する姿勢に好感が持てます。
親孝行されたんじゃないでしょうか。
私自身の持っている感想は、主人公の自己評価とは異なります。

どんな話が紡がれたのか、野暮なことが気になるぐらい、良い作品でした。
ありがとうございました。