かつて八岐大蛇を封印したスサノオの末裔である朝日奈家と十七夜月家には、稀にスサノオの力を受け継ぐ金の瞳を持った子供が生まれる。
神から与えられた力で封印された八岐大蛇を滅する宿命を負った両家の子どもたち。だが朝日奈家の千早は金の瞳を持つだけで何の力も顕現しない半端者。同じく金の瞳を持つ十七夜月家の伊吹に軽んじられ、虐げられる日々。
するべきことは生まれた瞬間から決められているのに何もできない自分を責める千早だったが、とうとう封印が解かれてしまった。宿命が動き出したその時、彼女の傍に寄り添ったのは、スサノオが振るっていた神剣、天羽々斬で――。
日本神話をモチーフにした現代ファンタジーです。馴染みのある名称や設定で、造詣が深くない私でも難なく没入することができました。
天羽々斬の付喪神、いろはさん。この銀髪イケメンに少女漫画を与えてはいけない。キュン製造マシーンとなって千早と読者を次々と砂糖漬けにしていきます。戦闘描写も多い作品ですが、女性でも抜群に楽しめる内容になっていますよ!
それと、同じ宿命を背負った千早と伊吹の対比もこの作品の軸になっていると個人的に思いました。自分で望んだ力ではないけれど、成すべきことに対しての向き合い方が違った二人が迎えた結末。優しいコントラストをぜひ見届けて頂きたいです。
付喪神と人間、交わるはずのなかったいろはと千早が起こした愛の奇跡。ぜひ、ご一読あれ!
太古にスサノオが八岐大蛇を封印した祠を守り続けるは、朝日奈家と一七夜月家。
しかし、朝日奈家の千早は、何故か一七夜月家の伊吹に嫌われイジメを受けています。
スサノオの力を継いでいる二人が手を取り合えない中で、遂に、八岐大蛇が復活します。
そこで、千早が日頃から大事していた剣の柄から、スサノオの剣たる天羽々斬が現れます。
千早は顕現した天羽々斬に「いろは」という名を与えて、八岐大蛇を退治するために力の扱い方を学んでいきます。
その中で起こる様々な事件。伊吹、鬼、草薙剣……。
八岐大蛇を退治しなければいけない使命と共に降りかかる災いのような事象に、千早は傷ついていきます。
しかし、いろはと過ごす中で千早は癒やされ、少しずつ強くなっていきます。
いろはの優しさと千早を思う気持ちが、徐々に千早の心にとても大きな想いを生み出すのです。
決して叶うことのない「恋」という気持ちが。
果たして、八岐大蛇は退治できるのか。
千早といろはの恋の行方はどうなるのか。
すべては千早といろは。二人の想いにこそ結末があります。
主人公の千早は、スサノオの子孫として続く、朝日奈家に生まれた。
朝日奈家は古の時代にスサノオによって八岐大蛇封じられた祠を代々守ってきた家でもある。
だからこそ、金の色を宿した瞳を持つ千早には、スサノオの力を受け継いでいるとして期待だけがのしかかった。
そんな折、祠が壊される事態が起こる――
代々続く家柄こその重い使命。千早は挫ける事こそなかったが、その心中は辛いものだっただろう。だから、その隣には誰かが必要だった。
それこそが、いろはの存在と言える。
天羽々斬が人の姿となって現れたいろはは、長い年月の時の中で千早を見守ってきた。
だからこその想いがあり、愛がある。
二人のやり取りにはときめくものがあり、けれども天羽々斬としてある時は千早を勇ましくもしてくれる。
二人の愛の形、戦いの行方を是非見届けていただきたい。
息のあった二人の戦いは必見です。
ある日、八岐大蛇(やまたのおろち)を封印している祠が、無法者により破壊されます。ヒロインの千早(ちはや)は、暴れ回るオロチを前に、無我夢中で「心の声」に縋るのです。気絶した千早が目覚めるとそこには見知らぬ男が。
天羽々斬(あめのはばきり)と名乗る銀髪のその美青年は、オロチを眼前にした千早が握りしめていた刀剣だったのです。
神話の美青年が、〇〇漫画で得た知識を、ヒロインに容赦なくぶつけてくる天衣無縫ぶりが、物語の大きな魅力の一つです。また、解き放たれたオロチに立ち向かう二人が、これからどんな恋路を紡ぐのかにも目が離せません。
素敵な作品をありがとうございます。
(メモ、長編44、連載中、29話迄読了)
スサノオの子孫に生まれたのは、金の瞳を持つ千早。
代々ヤマタノオロチを封印している家系である朝日奈家と一七夜月家のうち、本家の朝日奈家の人間であるのに、封印の力が弱まっているからと蔑まれる毎日。
そこへ、心無い若者たちのせいで祠の封印が壊されてしまう。
危機に陥る千早を救ったのは、スサノオの愛剣、天羽々斬。なんとその剣は、人に成れるのである――
この物語の主人公である千早が、冷遇されているにも関わらず、健気で正義感があるため、応援したくなります。
天羽々斬も、剣のはずが人間味が強く、千早との様々な出来事を踏まえて行動しているのがまた良いです。
運命と宿命に翻弄されつつも、ふたりがどうなるかも注目していきたい。
恋愛だけでなく和風ファンタジーとしても楽しめる作品です。
オススメですよ!!
千早は、スサノオの子孫で、八岐大蛇の封印を守り続けている一族の少女。
ある日、外の街からきた人間の悪ふざけによって、祠の封印が解かれてしまう。
蘇った八岐大蛇を撃退してくれたのが、祠の封印に使われていた神剣「天羽々斬」だった。
気を失ってしまった千早が目覚めると、そこにいたのは――イケメンに姿を変えた天羽々斬だった!
そんな天羽々斬が千早の力を回復させる方法として参考にしたのが、少女漫画( *´艸`)
しっかり沼にはまった様子の天羽々斬は、あまーい言葉と行動で千早を翻弄していきます。
もう身悶えるほどキュンキュンします!!
少女漫画好きな方に、すごくおすすめです♪