新約・冥界神話―冥王の嫁取り物語―【カクヨム原版】

【あらすじ】
冥界の主・ハデスはいまだ独身の身。そんなハデスを心配するゼウスら兄弟は彼に見合いを勧めるがすげなくあしらわれてしまう。しかし、それから暫くしてハデスは一人の乙女を見初める。それは、花の女神・コレーだった…。

◇ざっくりとした登場人物紹介◇
【ハデス】
冥界の王。いまだ独身であることを姉弟たちから心配されている。
【コレー】
ゼウスとデメテルの娘にしてハデスの姪っ子。ハデスによく懐いている。のちのペルセポネ。
【ゼウス】
ハデスの弟にしてコレーの父。好色でいい加減だが、ハデスの恋路を応援している。
【デメテル】
“豊穣"の女神。コレーの母親で娘を溺愛している。男神嫌いで頑固な性格。
【ヒュプノス】
“眠り”を司る神。飄々としつつも抜け目のない性格。ハデスからの信頼が厚い。
【タ…続きを読む